街中を歩いていた里香は、自動販売機で煙草を買っている黒田を見かけます。
撮影が行われたのは山崎川近くの住宅街。
周りの風景は放送当時とはだいぶ変わってしまいましたが、里香と同じ方向(写真奥から手前)に歩いていくと交差点の角に自動販売機があります。
なお、現在はタバコではなく飲料の販売機になっています。
里香は奥から手前に向かって歩いていた
(名古屋市瑞穂区、2020年10月撮影)
交差点角にある自動販売機
(名古屋市瑞穂区、2020年10月撮影)
続いて、松本から町田に出て来た翼が茜と文太と話をするシーンです。
先ほど紹介した自動販売機がある場所のすぐ近くに山崎川が流れています。
その川沿いにある「田辺公園」の前がロケ地になりました。
撮影が行われた公園の前
(名古屋市瑞穂区、2021年11月撮影)
ロケ地の話題から離れますが、この場所のシーンの途中から雨が降ってきており、翼の息が白くなっているので、気温が低かったことがわかります。また、キッズ・ウォーのドラマの中で同じシーンの途中から雨が降るのはこの場所でのシーンだけです。別の日に撮り直しができない撮影スケジュールだったと思われます。
ファイナルの放送は2003年11月28日でしたが、11月5日の中日新聞の記事ではドラマのタイトルが「キッズ・ウォースペシャル これでファイナル!! ~ざけんなよ~」(仮題)となっており、仮タイトルの扱いになっています。
また、11月21日の静岡新聞では、沼津市内でのロケが11月16日から19日まで行われていたことが読み取れ、少なくとも放送の約10日前まで撮影が行われていたことがわかります。
テレビ業界の制作スケジュールに詳しくありませんが、撮影後に編集を行うことを考えるとハードスケジュールでファイナルの制作が行われていたことが想像できます。
再びロケ地の話題に戻ります。
茜が黒田にナイフで刺されて入院した後のできごとです。
里香は公園のベンチでタバコを吸っている黒田を見かけます。過去のシーンを振り返ってみると、沼津でも町田でも黒田を見つけるのは里香ですね。
ロケ地になったのは名古屋市瑞穂区にある「瑞穂公園」です。瑞穂公園には複数のエリアがあり、エリアごとに名前がついていますが、このページではロケ地となったエリアが異なっていても便宜上「瑞穂公園」とします。
里香が上っていた階段
(名古屋市瑞穂区 瑞穂公園、2019年3月撮影)
黒田が座っていたベンチ
(名古屋市瑞穂区 瑞穂公園、2019年3月撮影)
里香は黒田がいたことを電話で翼に知らせ、茜の病室にいた翼は果物ナイフを持って外へ出ます。茜は黒田に刺された脇腹の痛みをこらえて自転車で翼の後を追いかけます。
茜が病院の外に出るシーンで、入院先の病院が「相模原中央大学付属 相模大野北総合病院」という設定であることがわかります。なお、外観として名古屋市立大学の桜山(川澄)キャンパスの校舎が使われました。
なお、相模大野という地名は実際にありますが、太陽学園がある設定の東京都町田市内ではなく、隣接する神奈川県相模原市の地名です。
病院の外観として使われた校舎
(名古屋市瑞穂区、2019年3月撮影)
茜が病院を出た後には、翼がダッシュで黒田のいる公園へ向かう姿が映ります。
ロケ地は先ほど名前を挙げた瑞穂区の瑞穂公園の近くではなく、公園から直線距離で5km以上離れた場所にある千種区内の道路が使われました。
翼が走った道路
(名古屋市千種区、2018年10月撮影)
そして、痛みに負けず自転車を走らせる茜が通った道は、黒田がいたのと同じ瑞穂公園内です。(ベンチがある場所とは別のエリアです)
茜が自転車で通った道
(名古屋市瑞穂区 瑞穂公園、2019年3月撮影)
最後になりますが、この記事で出て来た瑞穂公園は順次リニューアルが行われており、残念ながらドラマに映っていた風景は見られなくなってしまいました。
里香が上っていた階段と黒田が座っていたベンチは、現在の「東ひろば」(旧称:東児童園)。茜が自転車で通った道は、現在の「木かげひろば」(旧称:緑陰広場東側)にそれぞれありました。