<北陸新幹線3号車 車内>
隊長:
新幹線で長野なんて初めてだな~。
今までは特急で行ってたけど、新幹線で東京から行くのも結構面白そう。
あっ、上田駅を過ぎたから、次のトンネルを抜けたら長野県だな!
女性A:
ええーっ!?
ホテルもレンタカーも予約できてない!?
ちょっ、ちょっと。あたしたちどうするのよ!?
女性B:
しょうがないだろ。
予約したつもりができてなかったんだから!
ギャーギャーわめいて公害を振りまくな!
女性A:
公害とは何よ!?公害とは!
あんたこそせっかくの旅行を汚染してんじゃないわよ!
女性B:
あんだと、コノヤロー!
男性A:
二人とも落ち着いてください!
どこかホテルが空いていないか探しましょう。
男性B:
僕はレンタカーを探してみる!
隊長:
何だか後ろの方の席が騒がしいなぁ。
何かあったのかな??
ちょっと見に行ってみよう。
男性A:
ホテルはどこも満室みたいですね。
4人で泊まれる所はなさそうです・・・。
男性B:
レンタカーも空き無しか・・・。
やっぱり当日の予約は無理だよ~。
隊長:
あの~、どうしたんですか?
男性A:
あっ、すみません。
もしかして、さっきのうるさい声、聞こえてましたか・・・?
隊長:
まあ、それなりに・・・(笑)
女性A:
あー、もう!!
茜に予約任せたあたしがバカだったのよ!
だいたい、お兄ちゃんも浩も茜に任せといて心配じゃなかったわけ!?
女性B:
おい里香、さっきからくどいぞ!
健一や浩にそんなに当たり散らすなよ。
こんなところで騒いだって、いまさらどうにかなるわけないだろ!
隊長:
え?
茜、健一、里香、浩??
あなたたち、もしかして・・・。
<長野駅ホーム>
駅員:
長野~、長野です。
ご乗車ありがとうございました。
隊長:
いや~、びっくりしましたよ!
まさか「キッズ・ウォー」のみなさんにこんなところで会えるなんて!
茜:
まさかオレも隊長さんに会えるとはな~!
隊長さんのことは浩に教えてもらったんだぜ。
浩:
ブログやTwitterでロケ地の紹介とか色んなことしてて、隊長さんのキッズ・ウォーへの愛を感じたよ!
茜:
まさに「愛こそ全て」だな!
隊長:
いやいや、私はただロケ地を訪問して紹介しているだけでして・・・。
でも、みなさんはどうして長野に??
健一:
僕たち、隊長さんのブログ見てたら、思い出の場所へ久しぶりに行ってみたくなったんです。
茜:
でも、予約が何もできてなくて・・・。
里香:
ったく、茜は相変わらずバカなんだから!
せっかく長野に来たのに何もしないで帰るわけ!?
浩:
でも、レンタカーもホテルも空きがないし・・・。
隊長:
もし良ければ、私がロケ地に案内しますよ!
里香:
えっ、でも・・・。
隊長:
実は私、ロケ地巡りに来たんです!
健一:
ホントですか!?
隊長:
ええ、レンタカーが5人乗りなので、みなさん乗れますよ。
遠慮なくどうぞ!
茜:
マジ!?
じゃあ、遠慮なく!
隊長:
よし、決まりですね!
そしたら「キッズ・ウォー」のロケ地巡りに出発進行!!
茜・健一・里香・浩:
オーッ!!
<レンタカー車内>
浩:
駅からだいぶ離れてきたね。
健一:
確かに。
緑が多くなってきました。
隊長:
これから行くところは、昔で言う中条村。
夏スペシャルで出てきた場所です。
今は長野市になっていますが、「ザ・山!」ですよ。
茜:
まあ、駅からバスでも行けるみたいだけど、隊長さんがいなかったらオレたち今頃どうなってたことか・・・。
里香:
さっきも言ったけど、茜がいけないんだからね!
茜:
ハイハイ、どうもすみませんでしたっ!
浩:
長野って標高が高いから朝や夜は結構涼しくて、キャンプみたいで楽しかったなぁ。
隊長:
きっとこれから行く場所ごとに、みなさんの思い出がよみがえるはずです。
里香:
何だかますます楽しみになってきたわ。
茜:
オレも!
隊長さん、案内よろしくぅ~!
隊長:
ハイ、お任せください!
<神社>
隊長:
到着しました!
ここが最初のロケ地です!
茜:
やっぱり生で見ると違うな~。
当時と全然変わってないや。
隊長:
この神社は、茜ちゃんがコギャルに扮して、美奈ちゃんの援交相手に会いに行く時に出てきましたね。
健一:
隊長さん、何て言う名前の神社何ですか?
隊長:
皇足穂命神社諏訪社合殿
(すめたるほのみことじんじゃすわしゃあいどの)です。
茜:
ん?
何だって??
スルメを飲み込んだ神社??
浩:
違うよ!
「すめたるほのみことじんじゃすわしゃあいどの」
だよね!
隊長:
さすが浩くん、1回で覚えられるとは!
里香:
それにしても、茜ったらどんだけコスプレしてんのよ?
茜:
初コスプレはガングロメイクだったな。
浩はデーモン閣下で超おかしかったけどな!
隊長:
茜ちゃんは刺激的な格好が多かったですよね(笑)
健一:
茜にもそんなときがありましたね~・・・。
浩:
ちょっと、お兄ちゃん!
鼻血、鼻血!!
隊長:
あれれ~、もしかして健一君?
茜:
またいやらしいこと考えてたんだろ!
ったく、大人になってもエッチの三冠王だな!
健一:
ひっ、浩・・・。
はっ、早くティッシュを・・・。
茜:
健一、お前は一生そこで苦しんでろ!
隊長:
で、では少しだけ解説を・・・(笑)
まず、茜ちゃんが神社に来るときに歩いていた道路がここです。
里香:
ここも当時と全然変わってないのね~。
浩:
それで境内で野崎先生を見かけたんだよね。
隊長:
そうです。
野崎先生がいたのはこの辺りで、ベンチに座っていましたね。
里香:
でも、まさか野崎先生があんなことしてたなんて・・・。
茜:
最初、野崎に正体がバレるんじゃないかってヒヤヒヤしたんだぜ。
まあ、最後はオレから正体をばらしたけどなっ。
隊長:
それで、茜ちゃんと野崎先生が話しながら歩いていたのがこの辺り。
茜:
そうそう、覚えてる覚えてる!
浩:
だんだんこの辺りから雰囲気が怪しくなるんだよね。
隊長:
それで、野崎先生の車が停めてあったのはここで、茜ちゃんが正体を明かした場所でもあります。
茜:
「ざけんじゃねぇっ!」って蹴りを入れたら見事に決まってあの時はスカッとしたな~。
里香:
それで、その後に野崎先生が車で逃げるのよね。
隊長:
野崎先生が車で逃げた道はこの後ご案内します!
・・・って、健一くん、大丈夫ですか?
健一:
ま、まあ何とか・・・。
里香:
もうしばらく鼻にティッシュ詰めといたほうがよさそうね。
茜:
またエッチなこと考えて、鼻血が噴出しないようにな(笑)!
浩:
それにしても隊長さん、よくこの神社がロケ地だって分かったよね。
隊長:
まあ、廃校の近隣にある神社といったらそれほど数は多くないので、1つずつ当たってみたらここだったというわけです。
里香:
ロケ地探しって結構地道なのね。
隊長:
自慢じゃないですけど、ここの神社をロケ地として紹介したのはおそらく私が初めてなんじゃないかと・・・。
浩:
ねえ、早く次のロケ地に行こうよ!
茜:
そうそう、早く行こうぜ!
でも、なんだかお腹すいてきちゃったな。
隊長:
これから山道を車で上りますが、ロケ地になった場所でご飯を食べましょう!
健一:
えっ!?
ロケ地でご飯ですか!
そりゃ最高ですよ!
隊長:
では、駐車場に戻って車に乗りましょう!
第2話へ続く・・・