隊長:
今、環状線を北上していますが、環状線付近にもロケ地がいくつかあるんです。
里香:
結構交通量も多いのね。
隊長:
そうなんです。
以前、夕方に環状線走ったら、まあ名古屋走りの多いこと・・・。
浩:
それで、どんなロケ地があるの?
隊長:
例えば、パート5で浩くんが万引きしたおもちゃ屋、それから、文太くんが茜ちゃんにあげる時計を買った店、ファイナルで茜ちゃんが入院した病院、パート3で翼くんが歩いていた夜の街。
他にもまだまだありますよ。
健一:
まさに「ロケ地ベルト」ですね。
茜:
ロケ地ベルト?
何じゃそりゃ?
腰に巻くベルトの一種か?
浩:
社会科で習ったの覚えてないの?
太平洋側で工業が盛んな地域があって、それがベルトみたいになってるからそう名前が付いたんだよ。
里香:
まあ、茜みたいに脳みそ空っぽじゃ覚えてるわけないわよねぇ。
茜:
悪かったな、脳みそ空っぽで!
お前は昔から脳みそに色々詰め込みすぎて、そのうち頭爆発するんじゃないのか?
里香:
爆発してたのはあんたの髪の毛でしょ!
よくあんな髪型で学校行けたもんだわね!
茜:
あれはオレのファッションだったんだ!
センスの良さがわからないやつに、いちいち口出しされたくないな!
健一:
もうやめましょうよ・・・。
今日何回目のケンカですか!?
隊長:
茜ちゃんと里香ちゃんのケンカの声が生で聞けるなんて、ドラマから年数は経ってますけど、不思議と感動しますね。
茜:
そしたら、もっとケンカしたほうがいいってことだな。
浩:
いや、そういうわけじゃないってば。
隊長:
まあ、いつも通り過ごしてください。
あっ、そろそろ到着です。
この先の駐車場に止めてまた歩きますよ。
隊長:
この公園の中に入りましょう。
茜:
吹上公園っていうんだな。
健一:
噴水があってなんだか雰囲気がいいですね。
里香:
ベンチで本を読んでる人とか、犬の散歩をしてる人。
色々いるわね。
隊長:
この場所、皆さんは登場しませんでしたが、おばあちゃんと校長先生のデートスポットだったんです。
浩:
そういえばパート2の時、おばあちゃんって夕ご飯の時に時々やけに機嫌がいい時あったよね。
健一:
きっと、デートが楽しかったんですよ。
茜:
お父さんのお店でも、あの2人ラブラブだったからな~。
隊長:
このベンチにおばあちゃんが座っていたんですよ。
里香:
噴水が見えて結構雰囲気良さそうね~。
健一:
水の音を聞くと心が落ち着きそうです。
隊長:
それで、校長先生がおばあちゃんにプロポーズしたというわけです。
茜:
まあ、オレはプロポーズされたことに真っ先に気づいたけどな。
浩:
でも、結局パート4で校長先生が借金することになっちゃたから、結婚できなくなっちゃったんだよね。
里香:
あの時おばあちゃん、連帯保証人になってたのよね?
健一:
ええ。夜リビングで通帳見て考え込んでましたからね。
茜:
あのタイミングで結婚できてれば、おばあちゃん絶対幸せになれたって。
惜っしいな~。
隊長:
だいぶ吹上公園も味わっていただけたと思いますので、次の場所へご案内しますね。
健一:
ここから歩いて行けるんですか?
隊長:
はい。
徒歩圏内にいくつかロケ地があるので、一気にご案内したいと思います!
隊長:
まずは、こちらが浩くんがパート2で友達と入ったゲーム店ですね。
茜:
ほんと、浩って毎回びっくりさせることしてくれるよな~。
浩:
あれは僕じゃなくて!
健一:
いけないことをしようとしている子がいたら、注意するのもクラスメートの役割ですよ。
里香:
パート1から何回万引きしたかわかんないくらいだわ。
隊長:
まあ、スペシャルを除いて毎シーズンしていたような・・・。
健一:
ったく、あんなことしてはいけません浩は!
浩:
僕もう大人だからそんなことしないよ!
茜:
まっ、そんなことは忘れて、次の場所行こうぜ。
隊長:
そうですね、次の場所に行きましょう!
次もよく出てきた場所ですよ。
健一:
なんだか、住宅街に入ってきましたね。
茜:
大通りの騒がしさが嘘みたいだ。
隊長:
このあたりは吹上駅からすぐの所なんです。
里香:
つまり、駅近ってわけね。
隊長:
まずはこっちの方に確か・・・。
あっ、ありました!
パート1で出てきた英才胎教スクールの建物です。
茜:
へぇ~、こんなところの建物が使われてたんだ。
浩:
ここは外観のみの使用だったの?
隊長:
スクール内のシーンの撮影で中を使っていたようですよ。
健一:
それにしても全然変わってないですね。
里香:
パート2とか3のスクールの建物もこの近くにあるのかな?
隊長:
それはまた別の所にあるので、そのときに案内しますね。
茜:
オレはスクールの中には入っていないからなぁ~。
里香:
安心しなさい。
あんたには英才教育なんて一生縁なんてないでしょうから!
茜:
英才教育とか受けても疲れるだけだからな。
里香:
まっ、茜みたいに能天気な人は先の事なんかな~んも考えてないわよね。
茜:
昔から言ってるだろ。
今を思いっきり楽しもうって。
隊長さんもそうだろ?
隊長:
う~ん、私は中学受験しましたが、中学受験で頑張った分だけ中学や高校で好きなことをする時間を持てたと思ってます。
浩:
へぇ~、隊長さんって頭いいんだね。
隊長:
いやいや、塾では0点取ったこともありますよ。
あと、塾をサボったこともありますし。
健一:
なんだかキッズ・ウォーを見て、浩から悪い影響を受けたんじゃないんですか?
里香:
ちょっと浩~、あんたドラマ見てた人にまで悪影響与えたんじゃないでしょうねぇ~。
隊長:
そんなことありませんよ~。
でも、思い返せば自分も浩くんも勉強で疲れてしまったのではないかと思います。
茜:
まっ、やっぱりオレみたいな何事も自由に生きてくのが一番ってわけよ!
健一:
隊長さん、時間大丈夫なんですか?
まだ今日のうちに回るところもあるんじゃ?
隊長:
あっ、そうでした!
すみませんね、私の話で時間を取らせてしまって。
茜:
まあ、いいってことよ。
隊長さん、次の場所も案内よろしくぅ~!
隊長:
英才胎教スクールと結構近い距離ですが、このクリニックがパート1で春子さんが妊娠の検査に行った産婦人科のロケ地です。
浩:
今は胃腸科になっているみたいだね。
隊長:
名前が変わったらしいですよ。
場所は当時と変わりません。
茜:
お母さん、赤ちゃんができたってすごく喜んでたな~。
健一:
お父さんは真理にベッタリでしたからね。
隊長:
ちなみに真理ちゃんの名前、制作段階では翼ちゃんになる予定だったそうですよ。
里香:
え!?そうなの?
翼って言ったらパート2から登場した紺野君と同じ名前よね?
浩:
そんな情報どこで手に入れたの?
隊長:
当時の新聞記事を集めていたら見つけたんです。
パート2は出演する赤ちゃんを募集してましたよね?
その募集記事で知りました。
茜:
ってことは、もしかしたら翼は別の名前になってたかもしれないってわけだな。
里香:
ねえねえ!あの建物って!
茜:
何だよ里香、突然大きな声出して。
隊長:
先に里香ちゃんに気づかれてしまったようですね。
健一:
あー、あのアパート。
茜:
お父さんが住んでたアパートだ!
懐かしー!
隊長:
そうです。
茜ちゃんのお父さんが住んでいたアパートとして使われた建物です。
茜:
中はセットだったけど、外は当時と全然変わってないな~。
浩:
すごく歴史を感じるアパートだよね?
隊長:
皆さんにご案内できて良かったです。
とても古いので、なくなっていたらどうしようかとハラハラしてましたよ。
茜:
あの時オレ、お父さんが他の女に取られるんじゃないかと思ってたんだよなぁ。
健一:
茜はお父さん想いですからね。
浩:
お父さんに会った時はいつもうれしそうな顔してたもんね。
隊長:
私は茜ちゃんがうらやましいです。
あんなにお父さんと仲良くできるなんて。
茜:
え?
隊長:
私も父ともっと色々話せればよいのですが、なぜか素直になれなくて・・・。
茜:
そんな顔すんなよ。
せっかくのロケ地巡りなんだから、今は明るく行こうぜ!
里香:
そうよ隊長さん。
今度はお父さんとたくさんお話しようって思えばいいじゃない。
浩:
そうだよ!
隊長さんがあってのロケ地巡りだもん。
健一:
次のロケ地もぜひ案内お願いします。
隊長:
みなさんありがとうございます!
では、次の場所へ案内しますよー!
里香:
この公園もロケ地なの?
隊長:
パート1で1度だけ登場した公園なんです。
茜:
ここって、オレが上級生から逃げてきた公園。
だろっ、隊長さん?
隊長:
さすが茜ちゃん!
ここは中道公園といいます。
浩:
こんな公園出てきたかな~?
健一:
この公園にいたのは茜と僕ですからね。
浩が分からくても仕方ないですよ。
隊長:
まず、この公園での出来事は大きく分けると3つ。
里香:
一つ目は?
隊長:
健一くんを春子さんが尾行したこと。
茜:
あの時のお母さん超怪しかったな。
健一:
なんたって、サングラスかけて僕のあとをつけてましたからね。
隊長:
その時にここの道路が出てきます。
健一:
僕が座っていたベンチ、まだ残ってるんですね。
茜:
健一、せっかくだから座ってみろよ。
健一:
何だかこの感じ、だんだん思い出してきました。
隊長:
それと、公園の反対側での出来事が・・・。
茜:
そうそう、このトイレだよ!
浩:
トイレがどうかしたの?
隊長:
上級生が逃げてきた茜ちゃんが入ったんです。
茜:
あの時、オレのとっさの判断で男子の方に入ったんだよな。
浩:
さすが男の子!
里香:
やっぱり茜は男に生まれた方が良かったんじゃない?
茜:
うるせぇ!
健一:
そういえば、お母さんがモップを被ってトイレから出てきましたね。
茜:
あれ、何度見ても笑っちゃうよな!
隊長:
それでこの辺りで春子さんが男子を追いかけ回したというわけです。
茜:
この辺りにジャングルジムみたいなのとか、コンクリートでできたやつがあったんだけどな。
里香:
どっちも無くなっちゃったのね。
隊長:
以前ここを訪れたとき、遊具が無くなっていて何だか寂しい感じがしました。
浩:
でも、ロケ地だったっていうのは、何年たっても変わらないんだよね。
健一:
風景が変わってもロケ地はロケ地。
茜:
オレたちがいた場所に変わりはないってことだな。
隊長:
その通りです!
私が言おうとしてたこと、みなさんに全部言われちゃいました。
里香:
だいぶ日が傾いてきたわね。
今日はあとどれくらいロケ地をまわるの?
隊長:
そうですねぇ。
少し離れたところにあるロケ地をいくつか案内したいと思います。
浩:
次はどんな場所なんだろう?
健一:
楽しみですね!
第7話に続く・・・