健一:
隊長さん、高速道路を降りたみたいですが、今はどのロケ地に向かってるんですか?
里香:
なんだか、名古屋市内とは違ってずいぶん田舎なのね。
隊長:
今走っている場所は愛知県大府市です。
名古屋市のすぐ南ですが、畑や緑がある地域も多いんです。
茜:
もしかして次行くのはパート5のロケ地とか・・・?
隊長:
茜ちゃん鋭いですね~。
突然ですが問題です!
パート5の頻出ロケ地と言えば?
健一:
もしかして、池ですか?
隊長:
正解!
浩:
さすがお兄ちゃん!
茜:
オレもそれを言おうとしたんだけどさ~。
里香:
それはどうだか・・・。
浩:
早く行きたい!
健一:
浩、隊長さんをせかしてはいけません!
茜:
この辺りは狭い道が多いんだな。
隊長:
そろそろ到着しますよ。
茜・健一・里香・浩:
あっ、この風景!
茜:
ぜんぜん変わってないなぁ。
浩:
ここでの出来事、いろいろあったよね。
隊長:
みなさんの様子を見ると、説明しなくても良さそうですね。
健一:
いえいえ、ぜひ案内をお願いします。
隊長:
それでは早速・・・。
この池は「しらは池」と言います。
パート5でよく出てきましたね。
茜:
確か撮影で使われた場所ってだいたい決まってたよな。
隊長:
まずは池の周りです。
1つ目はこの階段になっている場所。
浩:
僕と幸太郎が学園を飛び出して座っていた場所だよね?
隊長:
さすが浩くん、解答が早い!
里香:
二人で手つないで座ってたのよね?
びっくりしたわよ。
茜:
オレは直接それを見たからな。
何してんのかとあの時は思ったぜ。
隊長:
あと、この辺りの道も時々出てきましたね。
里香:
私とすみれが歩いてて、ストーカーの中学生が出てきたのもこの辺だったわね。
健一:
でも、あの中学生、本当にしつこかったですね。
茜:
執念深い里香には執念深いヤツが寄ってくる・・・。
うん、その通りだな!
里香:
何一人で納得してんのよ。
浩:
よぉ里香、オレと一緒に遊ぼうぜ~。
茜・健一・里香・隊長:
・・・・・・。
茜:
・・・浩、お前何やってんだ??
浩:
え?
あの中学生のものまね。
里香:
ごめん、ぜんぜん似てないから・・・。
浩:
似てなくて悪かったね!
隊長:
やっぱり浩くんは腹踊りが一番ですね。
今度見せてください。
浩:
うん、腹踊りなら任せて!
隊長:
あともう一つ、道路沿いにロケ地があるんですよ。
隊長:
このベンチがある周辺も登場しましたね。
里香:
確かそうだったわ。
隊長:
例えば、文太が大山を角材で殴るシーン。
あの時は茜ちゃんもここにいましたよね?
茜:
オレ、あの時だけは大山のことマジで心配したな。
あの時だけだけどな。
隊長:
あとは、浩くんとしのぶちゃんもここにいましたね。
浩:
あの時、しのぶちゃんに声かけたんだけど、話しかけないでって行っちゃうんだもん・・・。
茜:
お前なぁ、女の子の気持ちを全然分かってないんだよ。
健一:
ホントに浩ったら女の子によく振り回されてましたよね。
隊長:
由美ちゃん、真由ちゃん、しのぶちゃん。
それぞれ特徴がありましたもんね。
茜:
まあ、浩は恋に不器用ってことだな。
里香:
あんただって、自分の気持ちを男子に伝えられないことよくあったでしょうよ。
茜:
まあ、あれは・・・、ちょっとあって・・・。
健一:
茜は他の人に気を遣ったから、なかなか思いが伝えられなかったんですよね。
茜:
そう!
健一はいいこと言うなぁー。
まさにその通りってわけだ。
里香:
どうだかわかりゃしないわ。
隊長:
池の周りの案内は以上です。
次の場所に行きましょう。
茜:
オーッス!
隊長:
ここが太陽学園近くの森のシーンで使われた神社、七社神社です!
浩:
うわぁ、久しぶりだなぁ。
隊長:
森の中に入りますから、虫よけスプレーをどうぞ。
茜:
撮影の時もこまめに虫よけしてたよな。
健一:
茜ってセミが嫌いでしたよね。
茜:
おい、セミって単語出すなよ・・・。
ただでさえジージーうるさくて、こっち向かって飛んで来た時あったんだから。
隊長:
えっと・・・、よろしいですかね?
それでは順番にご案内します。
隊長:
まず、この階段ですが、里香ちゃんがストーカーの中学生に追いかけられたり、茜ちゃんが大山に森に連れ込まれる時に出てきましたね。
浩:
そう考えると、この階段って結構ブラックなイメージがするね。
隊長:
それで、ストーカーに襲われた里香ちゃんを茜ちゃんと文太が助けたのがこの鳥居の下ですね。
里香:
あのシーン撮る時、服は破かれるわ、地面に押さえつけられるわで結構大変だったんだからね。
茜:
里香は普段キャーキャー言わないけど、あの時だけは思いっきり言ってたもんな。
健一:
だんだん思い出してきました。
この森で焚き木拾いをしたことを。
隊長:
もう少し奥に行ってみましょう。
隊長:
こんな感じの場所でしたよね?
茜:
そうそう!
一平がオレと手をつなぎたくて、差し出された手が泥だらけってこともあったな。
浩:
そういえば、茜と一平って少しだけ付き合ってた時あったよね。
隊長:
あと、この森はオープニングで出てきましたね。
ちょうど健一くんが映る時ですね。
里香:
ここの森で色んなことしたわね。
イヤなこともあった学園生活だったけど、今思うと懐かしい。
健一:
そういえば、里香が好きだった並木くんは木から飛び降りてましたからね。
茜:
思い返すと、あいつ結構バカだったんじゃないのか?
隊長:
この森で思い出を語っていただけて何よりです。
あとは、神社の外にも何か所かドラマに出てきた場所がありますよ。
隊長:
ここの道路は浩くんが、幸太郎くんが乗った車を追いかけるシーンで登場しましたね。
浩:
幸太郎、最初は気持ち悪いと思ったけど、素直でいいやつだったな~。
健一:
太陽学園は個性あふれる人がたくさんいましたからね。
茜:
でも、まさか一平が入ってくるとは思わなかったよな。
隊長:
その一平くんがパート5でバイクに乗って登場した時に映った道路がここなんです。
里香:
普通の道路にしか見えないけど、ロケ地だと思うと特別な感じがするわ。
隊長:
そこがミソなんですよ。
さて、神社周辺は一通りご案内しました。次の場所へ行きましょう。
茜:
さっきまで畑が広がってたと思ったら今度は住宅街か。
里香:
そういえば、名古屋で畑なんてまず見なかったわよね。
隊長:
この平成橋を渡ると・・・。
あっ、見えてきましたね。
隊長:
ここがパート5で時々登場した川沿いの道、石ヶ瀬川緑道です。
里香:
そういえば、すみれと二人でこのベンチで話してたことあったわね~。
茜:
オレ、すみれが自殺サイト見てるの知ってホントびっくりしたなぁ。
里香:
でも、とってもいい子なのよ。
隊長:
健一くんがホストのバイトに行く途中、瀬島先生に会ったのはこの道ですね。
健一:
あの時はホントにヒヤヒヤしましたよ。
浩:
でも、瀬島先生の奥さんもホストクラブに行ってたんだよね。
茜:
それを知ったときの瀬島のあたふたした顔、もう一度見てみたいぜ。
浩:
隊長さん、ここもよく見つけたね。
隊長:
いや~、この道はてっきり名古屋市内かと思ってましてね・・・。
健一:
周りに住宅があると、名古屋だと思ってしまうの僕も分かります。
隊長:
全然見つからないので大府市内を探した結果、ようやくここを見つけたんですよ。
茜:
隊長さん、まだまだ大府のロケ地はあるんだろ?
隊長:
もちろんです!
次は太陽学園の畑に行きます!
里香:
何だかますます楽しみになってきたわ。
健一:
僕たちがいた畑、どうなってますかね。
隊長:
それでは次の場所へしゅっぱーつ!
茜・健一・里香・浩:
オーッ!!
隊長:
ここが太陽学園の畑として使われた場所です。
みなさんがいたのはここから一区画奥の場所です。
健一:
草ぼうぼうですね・・・。
茜:
ちょっと入れそうにないな・・・。
浩:
撮影のためにスタッフさんが畑づくりをしてくれたんだよね。
茜:
そうだったよな。
ナスやトマト、いろいろなものが植えてあったもんな。
隊長:
瀬島先生とか尾崎先生の声が聞こえてきそうです。
茜:
よぉーし、腕立て20かぁーい!
浩:
僕も!
里香:
ちょっ、こんなところで何やってんのよ。
茜:
あの時、オレたちやってただろ?
瀬島の声を思い出したら、体が動くんだよ。
健一:
瀬島先生って何でもかんでも力で押さえつけようとしてましたからね。
僕はあのやり方に反対でしたね。
里香:
でも、今思うと太陽学園って独特だったわよね。
茜:
19、20!!
あー、終わったぁー!!
隊長:
思い出の場所で腕立てした感想は?
浩:
最近してなかったから疲れたよ・・・。
里香:
疲れることを無理してやらなくてもいいのに・・・。
隊長:
畑の近くにあるY字路も何回か出てきましたよね?
茜:
Y字路?
健一:
行ってみましょう。
隊長:
ここは学園を飛び出した浩くんと幸太郎くんを探しに行く場面で出てきました。
茜:
おい、浩!
あの時オレたち大変だったんだからな!
里香:
そうよ、何回もいなくなったりして。
隊長:
でも、学園を飛び出したくなる浩くんのことわかりますよ。
健一:
それにしても、よくここを見つけたもんですね。
隊長:
ここは気合いで見つけました!
大府市内だとは予測していたんですが・・・。
茜:
おっ、隊長さんも気合いの精神があるんだな。
隊長:
いやいや・・・、そんなわけじゃないですよ。
茜:
とか言っちゃって~。
隊長:
それでは、もう一つの畑をご案内します。
次の場所へ移動しましょう。
健一:
だいぶ日が傾いてきましたね。
浩:
隊長さん、ここがさっき言ってた「もう一つの畑」なの?
隊長:
はい。
ここはパート5 第45話でのみ登場した太陽学園の畑なんです。
里香:
ということは、最終話ってことね。
茜:
ここがオレたちの第2の畑ってわけか。
隊長:
最終話で新潟に帰ったはずの茜ちゃんが戻ってくるシーンありますよね?
浩:
あったあった!
隊長:
茜ちゃんを見かけたみなさんが、お互い駆けあうのがこの道路なんです。
健一:
あの時は確か、浩が一番初めに茜を見たんですよね?
隊長:
その時に茜ちゃんが歩いてきた方向がこちらです。
茜:
ちょっとあの時みたいに歩いてこようか?
浩:
やってやって!
隊長:
おー!
やっぱりご本人がやると雰囲気出ますね!
健一:
茜、バッチリですよ!
茜:
みんなが駆け寄ってきてくれたあの時が目に浮ぶなぁ・・・。
里香:
ねえ、みんな見て!
健一:
鮮やかな夕焼けですね!
健一:
もしかして隊長さん・・・。
浩:
この場所に来るのを夕方にした理由って・・・。
茜:
オレたちに・・・。
里香:
あの時と同じような風景を見せようと・・・。
隊長:
はい、そうなんです。
茜:
隊長さん、ホントにありがとな。
ロケ地を訪れる時間までちゃん考えてくれてて。
健一:
まるで、あの時に戻ったみたいですよ。
浩:
隊長さん、ありがとう。
隊長:
いえいえ、皆さんがロケ地で思い出を振り返ってくれることが私の喜びですから。
これで大府市内のロケ地案内は終わりです。
浩:
え~、もう終わりなの~?
隊長:
はい、残念ですが名古屋に戻ります。
茜:
ここを離れるのが惜しいぜ。
里香:
じゃあ、あんた今夜はここで寝れば?
その方がうるさいのがいなくなっていいわ~。
茜:
何だぁ!?
ここで寝るのは里香、お前だ!
ギャーギャーわめいて公害を振りまくな!
里香:
公害とは何よ、公害とは!
ダイオキシンがいちいちうるさいわね!
茜:
オレがダイオキシンなら、てめぇは産業廃棄物だ!
里香:
言ったわねー!!
茜:
おーっ!やってやろうじゃんか!!
隊長:
いやー、この激しい言い争い。
目の前で見ると何だか感激しますねぇ。
健一:
僕たちなんか昔からしょっちゅう見てて、あきれて物も言えませんよ・・・。
浩:
ねえ、お姉ちゃんも茜もいい加減にしてよ!!
隊長:
まあ、二人の争いが終わってから出発としましょうか。
しばらく見物していたいですし。
健一・浩:
えっ!?
隊長さん本気!?
第11話に続く・・・。