隊長:
まもなく高速道路に入ります。
浩:
いよいよ大府ともお別れか・・・。
健一:
ったく、茜も里香もどれだけケンカすれば気が済むんですか!?
茜:
だって里香がギャーギャー言うから。
里香:
あんたこそ、わめき散らしてたじゃないの!
隊長:
二人のケンカが見られるなんて、やっぱり幸せですね!
健一:
隊長さん、帰りも安全運転でお願いします。
隊長:
はい!お任せください。
茜:
くれぐれもオービスに引っかからないようにな。
隊長:
もう、茜ちゃんたら~。
里香:
名古屋に戻ったらどうするの?
隊長:
今日は夜のロケ地巡りはしません。
茜:
そうかなあ??
また8時頃になって「全員集合!」とか言われる気がするな~。
隊長:
今日は本当に大府で最後です。
みなさんお疲れさまでした。
茜:
隊長さんこそ今日もありがとな。
隊長:
どういたしまして!
明日もよろしくお願いします!
浩:
ねえ、これからみんなでカラオケ行かない?
茜:
おっ、いいねぇ~。
行こうぜ行こうぜ!
健一:
そうしましょう。僕も賛成です。
里香:
私も!
隊長:
みなさんとカラオケできるなんて夢みたいです。
栄に何軒かお店があると思うので、行ってみましょう!
茜:
オーッス!!
隊長:
みなさん、おはようございます!
里香:
おはよう、隊長さん。
茜:
いやー、昨日はホント楽しかったぜ!
健一:
茜の「セーラー服を脱がさないで」と「昭和枯れすすき」久しぶりに聴きましたよ。
隊長:
それに浩くんの腹踊りも最高でした!
浩:
いや~、それほどでも・・・。
里香:
隊長さんのsecret baseも良かったわよ。
隊長:
みなさんの前で主題歌を歌うのは何だか申し訳なかったんですけど・・・。
茜:
そんなことないよ。
また一緒にカラオケ行こうぜ!
浩:
今日はどんなロケ地に行くの?
隊長:
今日は頻出ロケ地のオンパレードです!
茜:
あー、楽しみ!早く行こうぜ!
健一:
いただいた日程表だと今日で最後ですね。
隊長:
とても寂しいですが、精一杯ご案内させていただきます!
茜:
よし、隊長さんに続いてレッツゴー!
健一:
隊長さん、今日はロケ地に着くまでいつもより時間がかかってますね。
茜:
今までは、「ハイ着きましたー!」って感じなのにな。
隊長:
宮前橋を渡り終えたので、そう遠くはないんですけど・・・。
あちゃ~、今日も渋滞だ・・・。
里香:
「今日も」ってことは、この辺りってよく渋滞するの?
隊長:
この先に名鉄の踏切があるんですよ。
ロケ地巡りの時、毎回渋滞してました。
茜:
まあ、まだ今日は始まったばっかりなんだし、焦らずゆっくり行こうぜ!
浩:
そうだね!
隊長:
え~と、そろそろ左に・・・。
あっ、ここだここだ。
茜:
おい、目の前に見えてきたのって・・・。
浩:
僕たちの!
茜・健一・里香・浩:
にじが丘中学校だ!!
隊長:
ドラマで出てきたのは、向こうの通用門の方でしたね。
門の前にちょっとだけ車を止めさせてもらいましょう。
茜:
うわぁ~、ここも懐かしいな!
里香:
まるで本当の母校みたいね。
健一:
この校門前で時々撮影しましたよね。
茜:
浩、どうした?
浩:
・・・・・・!
里香:
感動で言葉が出ないんだわ。
茜:
おい浩、浩!
お姉様の声が聞こえるか?
浩:
こっ、ここがロケ地なんだよね?
隊長:
そうです!
みなさんが通学してた中学校として使われた守山中学校です。
健一:
それにしても、先生たちは本当に規則で生徒を縛り付けてましたよね?
茜:
誰だっけ?あの、吉野とか倉田?
ほんとどうしようもねぇヤツらだったぜ。
里香:
ホント、嫌な先生たちだったわ!
浩:
倉田先生なんか、「オレはそんなことしていない」って口癖みたいに言ってたよね?
茜:
自分たちに都合の悪いことはみんな隠そうとしてたよな。
ざけんなよ!!
隊長:
おぉーっ!
最終日にして茜ちゃんのタンカが生で聞けるとは!
健一:
でも、一応女なんですから、そういう言葉はよくありませんよ、茜。
茜:
あのなぁ、健一。
オレの「ざけんなよ!」は全国の視聴者の耳に残るくらいのセリフだったんだぞ。
里香:
それにしても、あんた、「ざけんなよ!」って何回言ったのよ?
浩:
あと、椅子も結構蹴ってたよね?
茜:
自分でも数えきれないくらいだな。
蹴りをやりすぎて足に傷を何個つけたことか・・・。
里香:
まあ、椅子を蹴り損ねたこともあったけどね。
茜:
お前って、ホント人の気分を害させることがうまいヤツだよな。
隊長さんの前でオレの失敗を大きな声で言うな!
里香:
私はただ事実を言ったまでよ。
隊長:
まあまあ、朝からそんなにカッカしなくても・・・。
にじが丘中学はこれくらいにして、次の場所へ行きましょうか!
隊長:
さあ、着きましたよ!
キッズ・ウォーシリーズの3大ロケ地の1つ、矢田川の河川敷です!!
茜:
あー、生きててよかったぁー!
健一:
大げさですよ、茜。
里香:
あの時と全然変わらないわね。
隊長:
いらないかと思いますが、少しだけ解説を・・・。
浩:
隊長さん、お願い!
隊長:
ここは矢田川の河川敷で、パート3から冬スペシャルにかけて何度も登場しました。
茜:
まさに聖地だな!
隊長:
私たちが今いる所が通学路のシーンでよく登場しましたね。
茜:
翼ともこの道でケンカしたな~。
健一:
「お前なんか嫌いだ」とか言って、ホントはお互い好きだったんですよね。
茜:
まあ、そういうことにしておくか!
健一:
ちょっ、何ですか?そういうことって。
里香:
そういえば、ロケを見に来てた人がここは多かったわよね~。
浩:
多い時は300人くらいいたもんね。
隊長:
それで、この階段も時々出てきましたね。
茜:
オレ座ってみよーっと!
浩:
僕も!
健一:
この風景、本当にあの時を思い出しますね。
隊長:
続いて、マンション横の道です。
ここも通学路のシーンで使われました。
健一くんが座っていたベンチも健在ですよ。
茜:
健一、せっかくだから座ってみろよ。
健一:
え、えぇ。せっかくなので。
隊長:
健一くんは悩み事が結構ありましたからね。
公園や河川敷などでよく考え事をしてましたよね。
里香:
悩み事とは無縁な茜とは大違いねぇ。
茜:
なんだよ、俺だって悩み事の一つや二つくらい・・・。
隊長:
そして、少し先まで歩くと・・・。
横断歩道があります。
茜:
この辺りも少しだけだけど、ドラマで出てきたよな。
隊長:
さすが茜ちゃん!
道路の横にある猪々道公園はシンシアが泣いていた場所で、パート3 第25話をはじめ何度か出てきましたね。
里香:
シリーズを通してホントに多くの公園が使われたのね。
隊長:
パート1からファイナルまで私が数えたところ18の公園が登場したんですよ。
茜:
意外と多いんだな。
隊長:
そして、あの名シーンの場所へ行きますよー!
隊長:
千代田橋です。もうお分かりかと。
茜:
パート3の最終話でオレが翼を追いかけて行って、追いついたのがこの橋の上だろ?
里香:
茜ったら、突然授業中に教室飛び出したと思ったら、翼くんのこと追いかけちゃって。
浩:
翼が教室のドア開けて茜に「俺はお前が好きだー」って言うのがカッコよかったよね!
茜:
まっ、俺と会えなくなってあいつが自殺するといけないから、会いに行ったんだけどな。
健一:
そんなこと言って、ホントは好きで好きでたまらなくて、追いかけて行ったんじゃないですか?
茜:
だったら、どうなんだよ?
浩:
茜、顔が赤くなってるよ。
へっへっへ。
茜:
うるせぇ!
ってか、変な笑いすんな!
隊長:
いかがでしたか?矢田川に久々に来て。
健一:
何度でも来てみたいロケ地です。
浩:
他のみんなにも会いたくなってきちゃった。
茜:
オレ、この横のマンションに住もうかな?
里香:
そうしてくれると、とぉーっても助かるわ~。
それで、ずっと帰って来なくていいのよ。
茜:
帰って来なくていいのはお前だ!
里香:
何よ!よくも言ったわねー!
茜:
あー、コイツ川に放り込みたいわ!
健一:
まあまあ、最終日なんですから、隊長さんに迷惑をかけるのやめましょうよ。
浩:
隊長さん、そろそろ次行こうよ。
隊長:
そうですね。
そしたらまた車で移動しましょうか!
隊長:
もうそろそろ到着ですね。
茜:
そういえば、この辺りってバス停が道路の真ん中にあるんだな。
隊長:
市電が廃止になって線路があった部分をバスが通っているんです。
基幹バスレーンと言って、全国では珍しい光景ですね。
里香:
隊長さんって名古屋の人だっけ?
隊長:
そう思われている人も多いかもですが、実は違うんですよ。
健一:
名古屋のローカルな地名もホイホイ言えて、地元の人みたいですよ。
隊長:
いえいえ、ロケ地を探してるうちに自然と覚えてしまったんですよ。
浩:
へぇ~。
隊長:
こうしているうちに到着です。
駐車場に車を止めて少し歩きます。
隊長:
ここがパート4で通学路に使われた「天満緑道 水の小径」です!
茜:
この場所も確かに頻出ロケ地だよな。
里香:
ねえ、あの池ってお兄ちゃんが足を滑らせて落ちたところよね?
健一:
確か僕が女の子の帽子を取るシーンでしたよね。
隊長:
冬スペシャルで黒木くんが茜に告白したのは池の向こうの階段でしたね。
茜:
ったく、モテる女は困っちゃうぜ。
里香:
それはどうだか・・・。
隊長:
茜ちゃん、黒木くんの視点でこの場所を見てみませんか?
茜:
へぇ~、黒木からはこんな風に見えてたのか。
健一:
結局あの後、黒木くんのところには行かなかったんですよね。
茜:
黒木には悪かったけど、あの時は翼を選んで正解だったぜ。
隊長:
あとは、この階段近くも出てきましたね。
浩:
お姉ちゃん、この辺で一也君と話してたシーンあったよね?
里香:
そうだったわね。
一也くんったら、ツッパリ屋だったけど結構いいところあるのよ。
茜:
それにしても翼と一也が双子だと知ったときはホント驚いたよな。
健一:
あれほどそっくりなのに、双子じゃないって方が不思議ですよ。
浩:
隊長さん、この近くってロケ地がもっとあるよね?
隊長:
はい!
少し歩きますが緑道を南に行くとありますよ。
隊長:
この辺りですね。
里香:
そうそう、このベンチ!
茜:
よく出てきたよな!
浩:
せっかくだから写真撮っておこうっと。
隊長:
奥にあるベンチも時々登場しました。
茜ちゃんが黒木くんのお母さんとそこにいたこともありましたね。
茜:
黒木のお母さん、心臓が悪いからよく家に行ったよな~。
健一:
本当は黒木くんに会いたかったからじゃないんですか、茜?
茜:
そんなんじゃないって!
黒木のお母さんが心配だっただけだよ。
隊長:
あとはオープニングで皆さんが座っていた階段がこちらです。
健一:
あの時みたいに座ってみましょう。
隊長:
おぉーっ!
4人だけでもドラマの雰囲気が出てますよ!
浩:
お父さんやお母さんたちとも一緒にここにいられたらなぁ・・・。
隊長:
さあ、天満緑道を存分に味わっていただけたということで!
茜:
ということで!
隊長:
志賀公園、矢田川河川敷に続く3大ロケ地に行きたいと思いまーす!
茜:
イェーイ!!
健一:
茜、さっきからやけにテンション高いですね。
茜:
そりゃぁ、高いに決まってんだろ~。
何てったって、3大ロケ地の1つだからな!
隊長:
もう間もなく到着です。
里香:
何だか私までワクワクしてきた。
浩:
僕も!
隊長:
今度も思いっきり味わってくださいね。
茜:
オーッス!
隊長:
さあ、ここです!
大曽根商店街 オズモールです!
茜:
よっ!待ってましたー!
健一:
ここでの思い出、本当にたくさんありましたね。
里香:
4人で一緒には歩くことはなかったけど、みんな色々なドラマがあったわよね。
隊長:
早速商店街の中へ入りましょう。
茜:
オーッス!
健一:
当時とほとんど変わらないですね。
隊長:
まず、こちらの「武越」というお店。
春子さんがパート1の最終話で働き始めたお店です。
浩:
僕たち、この場所で「お母さん」って初めて呼んだんだよね?
茜:
そうだったな、約1名を除いては・・・。
里香:
何で私の方見るのよ?
茜:
「お母さん」って呼ばなかったのはお前だけだからな!
里香:
だって、私のお母さんは・・・。
隊長:
まあまあ、先に進みましょう。
次にこちらのケーキ屋さん。
隊長:
まあまあ、先に進みましょう。
次にこちらのケーキ屋さん。
浩:
S・O・U・V・E・N・I・R?
茜:
・・・おい、里香。
この店、何て読むんだ?
オレ日本人だから読めないぞ・・・。
里香:
「スブニール」って読むのよ!
ったく、どうしようもないバカなんだから。
茜:
バカで悪かったな!
隊長:
このお店は冬スペシャルで黒木くんがアルバイトをした場所です。
茜:
黒木のやつ、オレとクリスマスに出かけるために・・・。
浩:
(グーッ・・・)
茜:
浩、お腹でも壊したのか?
浩:
いや、お腹すいちゃって・・・。
茜:
何だよ!
お前ってホントに食べてばっかりだな!
今朝もあんなに朝ごはん食べただろ。
健一:
そろそろお昼の時間ですし、どこかでご飯にしましょうか。
里香:
ねえ、あそこの店でサンドイッチ買って商店街のベンチで食べない?
隊長:
里香ちゃん、グッドアイデアです!
そうしましょう!
茜:
うわぁ!
いろんな種類のサンドイッチがある!
里香:
どれもおいしそうで迷っちゃうわ。
健一:
信彦おじさんのお店を思い出しますね。
茜:
中学校の帰りによく行ったなぁ。
里香:
どこかの誰かさんがタダ食いしようとしてたけどね・・・。
茜:
え?誰かさんって?
里香:
あんたに決まってるでしょ!
こっそりお店のサンドイッチ持って行こうとしてたじゃない。
茜:
あ~、そんなこともあったかなぁ~。
浩:
そしたら僕はタマゴサンドと、ハムサンド、イチゴクリームサンド、コールスローサンド、それから・・・。
里香:
ちょっとちょっと、食べられる分だけにしときなさいよね。
ったく、いつになっても食いしん坊なんだから。
茜:
ってか、隊長さんも結構選んでるし・・・。
隊長:
せっかく来たんですから、食べたいもの全部選んでおかないと!
健一:
この後の運転に支障のない程度にお願いしますね・・・。
茜:
隊長さんも結構食いしん坊なのかもな・・・。
浩:
そ、そうみたいだね・・・。
第11話へ続く・・・。